「CLUB CEO」放送情報【第230回放送】北里大学名誉教授・北里柴三郎記念館名誉館長 北里英郎 様近代日本医学の父・北里柴三郎スペシャル

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 世代を超えて心がつながる未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)に、近代日本医学の父であり、新千円札の肖像としても知られる世界の細菌学者・北里柴三郎の特別番組として、柴三郎の玄孫であり北里大学名誉教授・北里柴三郎記念館名誉館長を務める北里英郎さんにご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。

1枚目 前列左から北里名誉教授、五十嵐。後列左から学生ゲスト河原さん、國貞さん。2枚目 左から北里名誉教授、五十嵐。

放送日 :2026年8月23日(日) 7:00~7:55
放送局 :interfm(FM897)      
出演者 :北里英郎 (きたさと ひでろう)さん
     (学校法人北里研究所 北里大学 名誉教授・北里柴三郎記念館 名誉館長)
略歴
1957年 東京都出身
1981年 慶應義塾大学工学部応用化学科卒業
1987年 慶應義塾大学医学部医学研究科博士課程(微生物学専攻)修了後、
    フランス・ドイツ・チェコで博士研究員を務める
1996年 聖マリアンナ医科大学・講師
1998年 北里大学医学部・大学院医療系研究科・講師
2012-22年 北里大学医療衛生学部学部長・学校法人北里研究所理事
2022年 北里柴三郎記念館(熊本・小国)館長
2025年 同 名誉館長

Z世代  : 河原永昌さん(慶應義塾大学 法学部 法律学科 4年)
活動:寄生バチの行動に関する研究において、日本学生科学賞の内閣総理大臣賞、ISEF(国際学生科学技術フェア)世界3位を受賞。企業や行政と連携しながら、海洋資源を活用した環境配慮素材の開発や実証実験、その社会実装を進めている。
Z世代  : 國貞倫さん(清華大学 深圳国際研究生院へ進学予定)
活動:学部時代からバイオインフォマティクスを専攻し、独・中での研究インターンを経て中国の大学院(情報系)へ進学して研究領域を広げつつ、語学やアートなど多岐にわたる個人活動にも意欲的に取り組んでいる。

放送内容: 学問を志した少年期から、ベルリン留学へ――北里柴三郎、世界への道筋

1853年、熊本県阿蘇郡小国町の庄屋の家に生まれた北里柴三郎は、当時は武士しか入れない藩校など、身分による差別の時代に育ち、母、貞の教育方針により親戚に預けられ儒学を中心に学びました。そして、熊本市内で勉学を深めるために、小国から市内までの約70kmもの道のりを2日間程度で歩き、私塾へ通い詰めました。このときに培われたハングリー精神と「勉強で人生を変えたい」という強い思いが、後の人生を支える強固な土台となりました。

北里柴三郎が少年時代を過ごした生家
(写真提供:北里柴三郎記念館)

顕微鏡との出会いと苦学の東京時代
明治4年18歳のとき、北里柴三郎は熊本医学校へ進学しました。当初の目標は軍人や政治家であり、医学の道に進む気はなくオランダ語を学ぶつもりでした。しかし、オランダ人医師で恩師マンスフェルトと出会い、顕微鏡で細胞を観察し、肉眼で見えぬ世界に魅了されました。そこから猛勉強を重ねて1年でオランダ語をマスターし、恩師のアドバイスに従い、1874年21歳で、本格的に医学を学ぶために東京医学校(のちの東京大学医学部)に入学しました。仕送りのないなか自らアルバイトで生活費と学費を稼ぎながら9年間をかけて30歳で卒業を果たしました。さらに在学中は独学でドイツ語もマスターするなど、凄まじい努力を重ねました。卒業後は「自分で研究したことを社会に役立てたい」という実学主義のもと、内務省衛生局に入局しました。

実績の結実とドイツの細菌学者コッホのもとへ
1886年32歳のときに、長崎で発生したコレラに関する報告書が高く評価され、異例の抜擢により内務省の国費留学生としてベルリン大学へ派遣されました。のちの「細菌学の父」と呼ばれる最高峰の研究者、ローベルト・コッホに師事しました。結核菌やコレラ菌などを発見した巨匠のもとで、研究者としての歩みが本格的にスタートしました。

世界を驚かせた大発見と「血清療法」の確立
ドイツ留学中、36歳の北里は当時世界中の研究者が不可能と考えていた「破傷風菌の純粋培養」に世界で初めて成功しました。長年ドイツ人ですら成しえなかった中での快挙でした。さらに、菌が産生する毒素を無毒化する抗毒素の存在を証明し、それを治療に応用する「血清療法」を確立しました。当時、抗菌薬のなかった時代に破傷風・ジフテリアに対する画期的な治療法を生み出し、世界の研究者の仲間入りを果たしました。この血清療法により多くの破傷風・ジフテリア患者が救命されました。現在でも蛇毒に対する血清は、同じ方法で産生され多くの人々の命を救っております。

帰国後の壁と、福沢諭吉らによる援助
39歳で大きな成果を手に帰国した北里柴三郎でしたが、待っていたのは厳しい現実でした。「細菌学で日本の国民を支えたい」と帰国したものの、「脚気菌説否定」問題をめぐる意見の食い違いなどから母校との軋轢が生じてしまいました。さらに政府の予算不足も相まって、彼の居場所や研究環境は用意されませんでした。孤立しかけた北里柴三郎を救ったのが、福沢諭吉です。北里柴三郎の海外流出を危惧した福沢は自分の子供たちに取っておいた土地を提供し、実業家の森村市左衛門に資金援助を依頼して芝公園内に「私立伝染病研究所」を設立し、北里柴三郎を所長に迎えました。ジフテリアや天然痘などの血清やワクチンを製造する感染症対策の重要拠点となった同研究所は、後に内務省管轄の国立伝染病研究所へと発展していきました。また、福沢は、当時、国民病として恐れられていた結核の治療のため自ら命名した「土筆ヶ岡養生園」(現北里研究所病院)を開設し、経理担当者として田端重晟を紹介し、蓄財を奨励しました。このお金は、1914年の国立伝染病研究所文部省移管に伴って、北里柴三郎が設立した北里研究所の資金の原資となりました。

生涯貫いた「報恩」と、現代へ繋がる理念

78歳で生涯を閉じるまで、北里柴三郎が貫いた一つの信念は「報恩」でした。慶應義塾大学医学部の創設にあたっては、基礎研究と臨床現場を直結させる“柴三郎イズム”を注ぎ込み、日本の医学界を牽引する存在へと育て上げました。そして恩人・福沢への報恩として、8年間無給で学部長と病院長を務めました。また、「予防」の概念から第1次世界大戦でドイツからの輸入が途絶えた体温計の国産化に着手し、現テルモの誕生に繋がりました。病気を未然に防ぐ彼の予防の志は、現代の社会にも深く根付いています。

熊本県小国町にある北里柴三郎記念館
(写真提供:北里柴三郎記念館)

番組を通じてZ世代の感想
河原さん: 先が見えない状況でも、自分の進みたい道を選んで進んでいく姿勢が印象的でした。壁にぶつかったときでも、ご縁や転機を自分から掴み取っていく生き方を見習って、自分の人生の決断に活かしていきたいです。
國貞さん: 自分の意思に基づいて行動を起こし、その結果として人生を切り開いていく姿勢にも大きな刺激を受けました。

北里英郎さんにとって、「北里柴三郎とは?」
『明治を生き抜いた偉大な医学者』

選  曲:
1曲目)いのちの歌(竹内まりあ)※北里さん
2曲目)ハナミズキ(一青窈)※北里さん
3曲目)左右盲(ヨルシカ)※河原さん
4曲目)Wi Ing Wi Ing(HYUKOH)※國貞さん

企業情報:学校法人北里研究所 北里大学
設 立:1962年(※北里大学の設立年。設置法人である北里研究所の設立は1914年)
代表者:理事長 浅利 靖
所在地:〒108-8641 東京都港区白金5丁目9番1号
事 業:高等教育機関、医療機関、研究機関の運営
資本金:なし(学校法人のため)
社員数:教職員数 約6,500名(グループ全体)

ゲストCEOとZ世代ゲストとの収録の様子。

(写真左)「近代日本医学の先覚者 北里柴三郎」パンフレット中面
 デジタルパンフレットはこちらからご覧いただけます:https://www.web-cata.com/kitasato/senkakusha/book/index.html#page=1
(写真右)北里柴三郎監修「結核退治絵解」とそのクリアファイル©学校法人北里研究所 北里柴三郎記念博物館

(写真左)北里柴三郎記念博物館(写真右)北里柴三郎の等身大パネルを囲んで記念撮影。(左:北里英郎さん、右:五十嵐)

なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はSpotifyでお聴きいただけます。
・Spotify公式ページ:https://open.spotify.com/show/1dPcAQmGV7umMpM6xd7Yuh?si=50a38c5253a148dd

さらに、CLUB CEO番組公式のYouTubeチャンネルでは、就活・起業を目指す学生に、このチャンネルでしか聞けない経営者の生の声を配信しています。
CLUB CEOのYouTubeチャンネルをチェックしてみてください!
・公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@CLUBCEO-rm9kx
・北里大学名誉教授・北里柴三郎記念館名誉館長 北里英郎さん: [こちらからご視聴いただけます]


■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/)
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。

■CLUB CEOとは?
「世代を超えて心がつながる未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。

<番組概要>
 番組名 :「CLUB CEO」
 放送局 : interfm(FM897)
 放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
 進行  :ナビゲーター五十嵐彰
(株式会社CMerTV代表取締役社長)